中富良野の畑の中、この景色に馴染む店〈ぱん屋やまなか〉

中富良野町の、メインストリートの一本奥の通り。畑が広がる盆地のなかに、どこまでもこの風景に馴染む店、「ぱん屋 やまなか」があります。木造の、まるで農家の倉庫のような店内。高い天井とゆったりしたスペースに並ぶさまざまな種類のパン。選ぶだけでも楽しくなってくるようです。店主の山中康央さんは、20年前に移住してこの土地に出会ったとき、パン屋になる夢を抱いたと言います。

Shop Data

ぱん屋 やまなか
住所 中富良野町中富良野基線北20号
電話番号 0167-44-3371
営業時間 9:00〜17:00(11〜4月は〜15:30)
定休日 日・月曜(11~4月は日・月・火曜)

囲を畑に囲まれた気持ちいい農道沿いに、さりげない看板。小さな納屋のような木造の建物に入ると、むき出しの梁に高い天井。広い空間をゆったりと使った素朴な店内に、小麦粉でうっすらとお化粧したパンが並んでいる。

店主の山中康央さんが関西から中富良野町に移住したのは20年前のこと。元々パンに興味を持っていたわけではないけれど、この土地と景色に出合い、「ここでパン屋を営みながら暮らしていきたい」という確かな夢を抱いた。

広大な土地には、やっぱり石窯が似合う。石窯を使って焼くパンは、表面は香ばしく、中はしっとり。カンパーニュなどもあれば、道産のバターを使用したクロワッサン、ジャガイモやトウキビなど、地元の野菜を取り入れた惣菜パンも人気だ。

表面はしっかりした歯ごたえがあり、中はふんわり柔らかく、素材本来の味わいが感じられるパン。数十種類が並ぶ。
こげ茶色の梁がむき出しになった素朴な納屋風の建物は、中富良野の田園風景に違和感なく馴染んでいる。

(取材時期 2018年7月)

この記事の掲載号

スロウな旅北海道vol.10

北海道で暮らす私たちが思う「心豊かになれる旅」を提案。全道エリアを対象にした3泊4日のドライブルートや体験型・滞在型のツアー情報。パン屋や温泉、宿など旅の目的地として魅力的なスポットを紹介します。

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スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。