長沼町字幌内の丘をのぼった先。コーヒータイムユズヤは、自家焙煎のコーヒーと手作りデザートが楽しめるカフェです。ここで過ごしていると、心も身体もぽかぽかして、その居心地の良さに思わずうたた寝してしまいそうになります。靴を脱いで上がる店内には、大きな窓から光が差し込み、明るく開放的な気持ちに。大人も子どもも一緒に、ふぅっと一息ついて。(取材時期 2021年8月)
Shop Data
コーヒータイムユズヤ
住所 長沼町字幌内2277-31
電話番号 090-5213-0575
営業時間 11:00~17:00 ※土曜は13:00~
定休日 日、月曜日 ※土曜は不定休
URL https://coffee-time-yuzuya.com/
※営業日などの最新情報については、Instagramをご確認ください。
「眠たくなっちゃう」ような、心地良い空間
「ここにいると居心地が良くて、僕もたまに眠たくなっちゃうんです」。店主の金子裕太さんが言ったそのひと言に、思わず深く頷いてしまった。天井が高く開放的なホール。大きな窓からは太陽の光が差し込み、店内を明るく照らす。流れている不思議なリズムの音楽はすっと頭に入り込み、何だか心地が良い。身を置いただけで、穏やかで優しい気持ちになっていく。ここはそんな場所だった。
長沼町字幌内の丘をのぼった先にある住宅地。緑が多く静かなこの場所の一角に「コーヒータイムユズヤ」はある。営むのは裕太さん、里実さん夫妻だ。札幌でバリスタとして働いていた裕太さんとヨガ講師の里実さん。自分たちの店を持とうと準備していたところこの物件に出合い、里実さんがひとめぼれ。念願叶い、2021年5月にお店をオープンさせた。
深呼吸して、身体を緩めてもらえるように
店のコンセプトは「コーヒーと、暮らしと、深呼吸と」。訪れる人の日常に溶け込めるように。深呼吸できる場所となれるように。こだわったのは居心地の良さだった。「友達のお家へ行くように気軽に来てほしい」と靴は脱いで上がるスタイルに。「『お邪魔します』って入ってくる方もいるんですよ」と2人で顔をほころばせる。何でも、子ども連れが来やすいよう「騒いでも良い日」を作っているそう。これも周りに気兼ねなく過ごしてほしいとの思いゆえ。
店内に入って、コーヒーを飲んで。ユズヤでは何度もふぅっと気が抜ける瞬間があった。「リラックスして帰ってもらいたい」。里実さんの言葉通り、店を出る頃にはすっかり自分の体が緩んでいるのを感じた。
コーヒーは炭火焼きの自家焙煎。豆の販売も行っています!
この記事の掲載号
northernstyle スロウ vol.69
「北国のサイロは今」
北海道の代表的な風景の一部として親しまれてきたサイロ。近年少しずつ数を減らしていくサイロの今を、あらゆる角度から記録した一冊。