
髙橋ファミリーは、強さん、真里奈さんとお子さん3人の5人家族。2023年4月、兵庫県明石市から豊頃町に移住し、夫婦で地域おこし協力隊として活動中です。活動のテーマは、まちの魅力発信とカレーによる町おこし。家族団らんの時間を大切にしながら、町のために奮闘しています。(内容は2025年4月現在の情報です)
コロナ禍で考えた働き方。
兵庫県出身の強さん。帯広畜産大学を卒業後、広告会社を経て阪急百貨店でイベントの企画・運営に携わっていました。しかしコロナ禍でイベントが激減したことと、人事異動も重なったことで転職を検討するように。広告会社でのキャッチコピー・デザイン制作や百貨店での経験を活かして起業を検討するなかで、以前仕事で携わったカレーをテーマに町おこしができないかと考えました。

カレーは多くの人に好まれ、どんな素材も美味しくするメニュー。カレーを通じて人や仕事の輪を広げたいと、フリーミッション型の地域おこし協力隊を募集していた豊頃町への移住を決めました。
当時暮らしていた明石市は子育て支援が充実しており、豊頃は同等以上のサポートだったことも決め手だったそう。
髙橋さん夫婦の活動は、SNSなどを利用した町の魅力発信とカレーによる地域おこし。着任時の目標だったカレー店も、移動店舗「カレー喫茶マリリン」として2024年に開業し、現在は町内で開催されるイベント等で出展しています。
家族と笑い合える幸せ。
「町のみんなが顔見知り。安全性も高く安心して子育てできますし、子どもを通じてママ友やご近所の方との交流も広がっています」と話すのは妻の真里奈さん。移住前はお子さんが1歳になると保育所に預け、臨床検査技師としてフルタイムで勤務していました。強さんの帰宅が遅かったこともあり、子育て・仕事・家事と多忙を極めていました。今は夫婦ともに働く時間を調整できるので、家族全員で食卓を囲んだり、団らんの時間が格段に増えたと喜んでいます。

また、大人たちが働く姿を直接見る経験が子どもの財産になると考え、町のイベントの企画運営やトラブルの対処、反省会まで、意識して子どもたちに見せているそうです。
これからのこと。
阪神百貨店で豊頃町の産品を紹介するイベントを行うなど、管外・道外へのPR活動も積極的に継続していますが、強さんは新たに学習塾を始めました。町には学習塾がなく、帯広に通おうにも農業従事者が多く繁忙期の送迎が難しいとの声を聞き、「大学時代の家庭教師や公文式の先生の経験を活かせたら」と一念発起。活動の幅を広げています。

「豊頃町は協力隊の前例がほぼありません。手探りの事も多いですが、その分自由度が高く、型にはまらないチャレンジ精神旺盛な方にオススメです」。近年は町内の志を同じくする『面白農業組合 TOYOKOROZ』の仲間と、春に大豆の種蒔き、夏に枝豆収獲イベントを行うなど、豊頃の畑の恵みやまちのPRを精力的に行っています。
豊頃町の基本情報や、地域で心豊かに暮らしている人々の物語は、特集「とよころよいところ」からご覧いただけます。
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