ガラスの美しさ、面白さをいろいろな切り口で〈そら豆ガラス商店〉

キッシュと大福の味は週替わりで、『キッシュプレート(スープ・サラダ付き、900円)』など。季節ごとに登場するさまざまなデザートやドリンクも見逃せない。

「そら豆ガラス商店」の屋号で活動する作家の村山敬史さんと、妻の裕子さん。キッシュや大福、オリジナルのコーヒーをいただいたり、店内に並ぶ古物や食器、素敵な雑貨を眺めてみたり。さまざまな角度からガラスの楽しみ方を提案してくれるカフェです。(取材時期 2018年10月)

Shop Data

そら豆ガラス商店
住所 江別市上江別西町43-1
電話番号 011-839-1631
営業時間 11:30〜17:00
定休日 日・月曜
URL https://www.instagram.com/soramameglass/

カフェをオープンさせるにあたり、古物商の免許を取得した村山さん。店内の什器類もほとんどが商品だ。

ガラス作品や作家ものの陶器でいただく、コーヒーや料理

2012年にガラス屋として屋号を掲げて以来、自前の店舗はなく、全国のクラフトイベントでその作品に出合えるのみだった、そら豆ガラス商店。満を持してオープンしたカフェはガラス作品の店というよりは、古物や食器、素敵な雑貨が揃うセレクトショップ。「ガラスをただ売るんじゃなく、その場で体験してもらいたい。買わなくても『ガラスって何かいいね』って思ってもらえるような空間を作りたかった」とは村山敬史さん。妻の裕子さんも、「ガラスだけ見て『今日は良いのなかったねー』って手ぶらで帰るんじゃなく、コーヒーを飲んだり他の雑貨を見たりして、いろんな切り口で楽しんでもらえたらいいなって」と続ける。

カフェのメニューは「大好きだけど専門店がないから」と始めることにした季節の野菜をたっぷり使ったキッシュと、こちらも裕子さんが10年以上にわたって大ファンだという「ちよじ屋」の大福。オリジナルブレンドコーヒーは仲良しの石狩市「みちみち種や」の加藤夫妻が作ってくれたもの。これらが村山さんのガラス作品や、作家ものの陶器などで供される。

店を構成する一つひとつの要素について話す表情があまりにもいきいきとしているから、2人にとってそれらがどんなに大切なものであるかがひしひしと伝わってくる。ガラス作品は、暮らしの中でこそ本当の良さが引き出されるのかもしれない。

村山さんがガラス作家になったきっかけは、旅先で体験した吹きガラスの美しさに魅せられたこと。真剣な職人の姿や溶けた高温のガラス、そして出来上がった作品の微妙な歪みや、水を入れた際の光の反射、他の素材と組み合わせたときに見せる思わぬ表情の変化も。初めて話を聞かせてくれたときに「どの工程でもきれいだから」と教えてくれた村山さんの思いは、さまざまな角度からガラスの楽しみ方を提案するカフェというカタチを取って、また新たな一歩を踏み出した。

村山敬史さん、裕子さん夫妻。ガラス制作とカフェの調理は敬史さん、雑貨とホールは裕子さんが担当。
この記事の掲載号

northernstyle スロウ vol.57
「自然がくれる薬箱」

自然の力を借りて自分らしく心豊かに暮らす人たちの暮らしの知恵を集めた。漢方や薬草、湯治など、北海道流東洋医学を特集。

この記事を書いた人

スロウ日和編集部

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好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。