3月上旬、SNSで一風変わった木彫り熊を目にしました。口にくわえているのは、鮭ならぬ急須!? 名前は「土熊(つちくま)」。1958年創業、北海道の老舗「お茶の土倉」から誕生した、新製品のイメージキャラクターです。その背景には、どんなストーリーが? 「土熊」は、どんなお茶を注いでくれるのでしょう。
Shop Data
株式会社土倉
住所 札幌市白石区菊水3条5丁目5-18
電話番号 011-811-5121
URL http://www.tsuchikura.co.jp
道民おなじみのお茶屋さん・土倉
「だーかーらー土倉のお茶に決めてます♪」。TVやラジオから流れる軽快なCMソング。道民であれば、きっと誰もが耳にしたことがある「土倉」の歴史は、昭和33年にさかのぼります。創業者・土倉秀之さんは、当時32歳。不況の世の中でも果敢に、「全道の農家の人々に、日本全国の安くて美味しいものを届けたい」という一心で、札幌市白石区に食料品店「土倉商店」を開業します。札幌中を自転車で駆け巡り、夜行列車に飛び乗って釧路や根室へ。全道を歩き回って、お茶の文化を広げました。その姿をモチーフにしたのが、急須をくわえた「土熊」なのです。
静岡の山間にある有名なお茶の産地・本山(ほんやま)をはじめ、長い間、高品質な茶葉を扱ってきた「土倉」。代表取締役社長・羽鳥雅春さんは「これからは、おいしい水や空気、この地で育つ作物やハーブにももっと目を向けて、北海道ならではのお茶の魅力を創出していきたいのです」と熱く語ります。さらには、「急須を手にすることがなくなってしまった若い世代に向けて、改めて、お茶を楽しむ時間があるライフスタイルを提案したいですね」と、「土熊」に込めた思いを教えてくれました。
3月上旬、札幌・円山公園にある「Sabita Cafe」で、ひと足早く「土熊」を味わうイベントが開催されました。真っ白な空間の中、木のテーブルに並んだ3つの白い器に、ガラスポットのお茶が注がれます。それは雪解けの山々に若葉が芽吹くような、心浮き立つ感じでした。
隣に添えられたのは、「ロヴァニエミ」の國田雅代さんが、この日のために作ったという2種類の最中。小樽「藤崎最中種製造所」の皮に、ヌガーグラッセやカカオニブなどをアレンジした、優しくて新鮮な味のスイーツ。それらはさりげなくフレーバーが香る緑茶と、とても相性がいいように感じました。
3月31日に発売された「土熊」は、3種類のフレーバーが揃っています。滝上町の和種ハッカをアレンジした「ハッカ緑茶ブレンド」、上富良野のラベンダーを加えた新鮮な「ラベンダー緑茶ブレンド」、道産のトウモロコシの実から抽出した「トウキビ茶」。いずれも、無添加無香料。愛らしい「土熊」の姿も眺めながらいただく心地いいお茶の時間が、新しい習慣になりそうです。
購入できます!
土熊 フレーバーティーバッグ15個入り詰合せ
ラベンダー緑茶ブレンド、ハッカ緑茶ブレンド、とうきび茶×各5袋 1,944円
購入できます!
土熊 フレーバーティーバッグ3缶詰合せ
ラベンダー緑茶ブレンド缶(10袋入り)、ハッカ緑茶ブレンド缶(10袋入り)、とうきび茶缶(10袋入り)×各1個 5,184円