冬の十勝でワーケーションレポート <新得町バケーション編>

ここ最近、耳にする機会が増えた「ワーケーション(Workation)」という言葉。「仕事(Work)」と「休暇(Vacation)」を組み合わせた造語で、普段の職場から離れた場所で働きながら休暇を楽しむという仕事のスタイルです。現在、道内各地でもワーケーションプランが考えられているとのことで、今回は新得町と帯広市でアクティブに楽しむワーケーションプランに参加してきました!その体験レポートを、新得町バケーション編と、帯広市ワーケーション編に分けてお届けします。(取材時期 2022年2月)

1.ウエスタンビレッジサホロにて、乗馬体験

まず訪れたのは、十勝と上川を結ぶ狩勝峠の中腹にあるウエスタンビレッジサホロ。ここでは、一年を通して乗馬体験をすることができます。「ここでは川を渡ったり、野生動物たちが暮らす森の中を歩いたり、かなりワイルドな体験ができるんだよ」と話してくれるのは、ウエスタンビレッジサホロのJackさん。27年ほど前に、この場所で乗馬体験を始めたそうです。

今回は、春には梅の花が咲く狩勝高原園地や針葉樹の林が広がる比較的なだらかなコースを体験させてもらうことに。取材班は2人とも乗馬は初めて。「ちゃんと乗れるかな?」とやや緊張気味でしたが、出発前にきちんと手綱の引き方や乗り方についてレクチャーしてもらえるので安心です。「右へ行きたい時は、手綱を引いて馬の顔が右へ向くように。左へ行きたい時はその逆」と教えてもらいながら練習しているうちに、少しずつ感覚が掴めてきました。

レクチャーが終わり準備も整ったら、いよいよ乗せてもらう馬たちとご対面。優しい顔をした馬たちに、「今日はよろしくね」とそっと声をかけて背中に乗せてもらいます。その瞬間、想像していたよりもぐっと目線が高くなり、見える景色が変わり驚きました。これから向かう場所での景色を楽しみに、馬に出発の合図を送ります。「背筋を伸ばして、ちゃんと自分の手で馬たちに指示してね!」とJackさんが見送ってくれました。

いよいよ出発!

馬たちが歩く度、ゴトンゴトンと柔らかい振動が伝わってきます。歩くペースはゆっくりですが、馬の歩幅は広く心地良い速度です。前半コミュニケーションが上手くとれず、馬が立ち止まってしまうシーンもありましたが、先頭を行くガイドさんのサポートのおかげで次第にペースを掴めるように。少しずつ、景色を見渡す余裕もできてきました。

この日の天気は穏やかな晴天で、気温は-6度ほど。フリースなどを着込んだ上にアウトドア用のウインドブレーカー上下を重ねたら、それほど寒さは感じませんでした。とはいえ、風が吹く日やもっと冷え込む日も多いそうなので、冬に体験する際は、しっかりと防寒対策して参加するのがおすすめです。

途中途中で野生動物の足跡を見つけて想像を膨らませたり、緩やかなアップダウンでちょっとした冒険感を感じつつ、30分ほどでコースを一周し体験は終了。その後、ホットコーヒー片手にJackさんと馬や新得の自然について話すうちに、心がほっと癒やされているのに気がづきました。馬たちの表情、歩いている時の柔らかい振動、心地良いペースと広がる森の風景。それから「本当のカウボーイはシャイなんだよ」と笑うジャックさんやガイドさんの人柄に、心温められていたようです。

今度は家族や友人を連れて、ほかの季節にも訪れてみたいと考えつつ、ウエスタンビレッジサホロを後にしたのでした。

Shop Data

ウエスタンビレッジサホロ
住所 新得町新内637
電話番号 080-5598-3424
料金
狩勝高原園地コース 7,800円(税込)/1名
URL http://sahoro.jp/riding

※他のコースなど詳細はWebサイトから。

2.トムラウシ温泉東大雪荘でグランピング

本日の宿泊先は、大自然に囲まれた中にある秘境の一軒宿・トムラウシ温泉東大雪荘。といっても、実際に寝泊まりするのは屋外に設置されたグランピングドームテント!「冬のグランピングってどんな感じなんだろう?」と、ドキドキワクワクしながらトムラウシ温泉を目指します。

新得町の市街地から車を走らせること、約1時間。細い山道が続き、若干不安になってきた頃、トムラウシ温泉の看板を発見!ほっとひと息つきました。冬道での運転が心配な方は、新得駅、帯広駅、清水から無料送迎バスがあるそうなのでご安心を。詳細は、トムラウシ温泉までお問い合わせください。

ドームテントの扉を開けると、中には大きなベッドやお洒落な家具が並んでいて、屋外とは思えないリッチな空間。テント内の気温は20℃程度に保たれていて、暖かい服装をしていれば上着なしでも快適に過ごすことができます。ホットカーペットや電気毛布などのグッズがあるのもうれしいですね。

辺りが暗くなってくると、ドームテント内の灯りが漏れ出して幻想的な雰囲気に。夕食は屋外で焚き火にあたりながらいただきます。この日のメニューは、前菜から始まり、牛サーロインやソーセージ、蒸し野菜、寄せ鍋、新得蕎麦、デザートとこの上なく豪華なラインアップ。地元で生産された素材も使われていました。

寒空の下、ふうふういただく鍋のおいしいこと!気温はもちろん低いのですが、身体の内側からぽかぽかと温まっていきます。焚き火や食事はスタッフの方がしてくれたので、後は焼いて食べるだけ…。贅沢な時間ですね。

食事を終えた後は、温泉へ。入浴の他、トイレなどもトムラウシ温泉内の設備を利用することができます。温泉に浸かると、一日外で過ごした身体がじんわりとほぐれていきます。しっかり身体を温めてドームテントに戻る前に、休憩スペースで溜まっていたメールのチェックタイム。ドームテント内にも電波は通っていますがWi-Fiはないので、夜にPC作業をしたい場合は館内で過ごすかポケットWi-Fiを持参するのが良さそうです。

翌朝、カーテンを開けると真っ白な世界が広がっていました。朝からしんしんと降り積もる雪を眺めながら、のんびりコーヒーを楽しみます。快適な環境で、秘境の静かな自然風景を感じられるのがこのグランピング魅力のひとつでしょう。

Shop Data

トムラウシ温泉東大雪荘
住所 新得町屈足トムラウシ
電話番号 0156-65-3021
URL http://www.tomuraushionsen.com/access
※現在企画中のプランです。通常の宿泊や日帰り入浴についてはwebサイトから確認を。

3.まとめ

乗馬とグランピングという2つの体験を通して、心も身体もしっかりリフレッシュできました。どちらもアクティブな内容でしたが、体験を終える頃には不思議と心癒やされていたのが印象的です。きっと、新得に流れるゆったりとした空気と懐深く迎えてくれる温かな地元の人々のおかげでしょう。辺りが真っ白な時期に体験したことで、春や秋にはどんな景色が広がっているのかより楽しみに。爽やかな風吹く時期に訪れるのを心待ちに、また明日から頑張ろうと思えた新得町でのバケーションでした。

新得町でのワーケーションに関するお問い合わせ
(一社)新得町観光協会
住所 新得町3条南26
TEL 0156-64-0522
URL https://www.shintoku-town.net/


この事業は、(公社)北海道観光振興機構の「令和3年度地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業(広域連携事業)」の支援を受けています。

この記事を書いた人

スロウ日和編集部

スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。