きのこの町愛別町で、カレー作りを極めて〈きのポックル〉

愛別町の商店街にある「きのポックル」の店主・須賀敏さんは、若い頃からの趣味だった料理の腕を活かし、カレーなどの加工品作りを自ら手がけています。元々、きのこ農家として、エノキダケを栽培していた須賀さんですから、カレーの具材として愛別産のきのこを使うようになったのは自然な成り行きだったことでしょう。小さな鍋で試作品作りから始めて、レシピに微調整を加えながら納得のいく味に仕上げて、全国にカレーを届けています。

Shop Data

きのポックル
住所 愛別町本町2
電話番号 01658-6-5887
URL http://pokkuru.com/

きのこの町愛別町で、カレー作りを極めて

きのポックルのカレーを商品化してきた須賀敏さんは、愛別町で生まれ育ちました。元々親が米を作る農家を営んでいましたが、米の減反政策を受け培養センター方式でのきのこ栽培を決意したのだそうです。昭和58年(1983 年)から始まった培養センター方式での栽培ですが、愛別町では大型施設の導入が進み、今ではすっかり、「きのこの里」として知られるまでになりました。

組合の一員として、きのこ栽培を軌道に乗せてきた須賀さん。しかし、きのこを生産するための設備が更新時期を迎えた頃、学生時代からの趣味だった料理の腕を活かし、カレーや炊き込みご飯の素など、きのこを使った加工品作りを始めていたそうです。いつしか、加工品作りを専業とするようになり、10数年前には愛別町の商店街にきのポックルという店を開くまでになりました。

「加工品というより、料理だと思って作っている」という、須賀敏さん。

何種類も作られる自家製スープストック

カレー作りにおいて、須賀さんは自らスパイスの調合を行います。さらにはスープストック(日本料理でいう、だし汁)まで手作りというから驚かされます。須賀さんは市販のブイヨンなどを使うことなく、スープストックを作ります。冷凍保存しておき、カレー作りの際に種類に合わせて使います。だからこそ、きのポックルのカレーは、家庭の味というよりも、レストランの味を思わせてくれるのです。

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スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。