パンのおいしい食べ方を伝える、町のパン屋〈ネウサラベーカリー〉

道内でも、徐々に浸透しつつあるハードパン。けれど、おいしく食べるための食べ方や親しみ方がいまいちわからない。そんな人も多いのではないでしょうか。「ちょっとチーズを挟んだり、ジャムを塗るだけでとってもおいしくなるんです!」と熱く語ってくれたのは、ネウサラベーカリーの山北夫妻。地元の食材を使ったおいしい総菜パンを通して、私たちにパンの食べ方を広く伝えてくれる小さな町のパン屋さんです。※2021年~トングでパンを選ぶスタイルは取り止めて、ショウケースの中で販売しています。(取材時期/2019年1月)

Shop Data

ネウサラベーカリー
住所 美幌町字大通北1-13-3
営業時間 10:30〜18:00頃(無くなり次第終了)
定休日 月〜水曜
URL https://www.instagram.com/newsara_bakery
編集長一押しのパン とにかくカレーにオニオン!

これが、焼きたてのカレーにオニオンだ。

トングを片手に、色とりどりのパンを選ぶ老若男女の楽しそうな横顔が印象的な店、ネウサラベーカリー。「ネウサラ」とは、アイヌ語で「おはなしをする」という意味。2016年、憧れの北海道でパン屋を開こうと関東から移住してきた山北夫妻。「お世話になった近隣の人たちの力になれたら」と、周辺地域で採れる食材を主に使い、パンを通してこの町の食の豊かさを伝えている。

店の特徴は、惣菜パンの種類が多いこと。その理由は、「ハードパンの食べ方の提案」をするため。少し手間を加えるだけでおいしくなるということを、惣菜パンが教えてくれるのだ。人気の『フォカッチャ』は季節ごとに3種類が並ぶ。取材時は、常呂町産のジャガイモや美幌町産のゴボウや玉ねぎなど、具材に近隣の旬の食材を使っていた。小麦は道産と外国産をブレンドしたものを使い、ふた晩かけて熟成。しっとり熟成された生地は、いきいきとした地元の食材と相性抜群だ。

笑顔が素敵な山北夫妻。週末の楽しみは、道東の湖沿いに出かけてのんびりすることだそう。

(取材時期 2020年1月16日)

この記事の掲載号

スロウな旅北海道vol.10

北海道で暮らす私たちが思う「心豊かになれる旅」を提案。全道エリアを対象にした3泊4日のドライブルートや体験型・滞在型のツアー情報。パン屋や温泉、宿など旅の目的地として魅力的なスポットを紹介します。

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スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。