何にも考えず、自然のなかへ。〈ニセコサヒナキャンプ場〉

人気の観光エリア、ニセコ近郊にあるニセコサヒナキャンプ場。キャンプ道具はすべてレンタル可能。焚火をする人にはうれしい温泉の割引券や入浴券も購入でき、設備も整っているので、キャンプ初心者にはぴったりの環境です。たとえば飛行機で旅行に来ても、ここに辿りつけさえすれば、憧れの北海道キャンプだって、簡単に叶えることができちゃいます。

Shop Data

ニセコサヒナキャンプ場
住所 蘭越町字湯里224-19
電話番号 0136-58-3465

営業期間 グリーンシーズン(4~11月)、ウィンターシーズン(12~3月)
料金 大人1,000円、子ども700円
URL http://sahina-camp.com

最新情報

2020年8月、キャンプ場内に、「そば茶屋 松きち」オープンしました!


ゼロから、仲間たちと作り上げてきたキャンプ場

サヒナキャンプ場がオープンしたのは今から20年ほど前のこと。オーナーの松橋秀人さんは、仲間と共に4年半かけて土地を整備し、コテージをはじめとする施設を建て、ほぼ手づくりでこのキャンプ場を完成させた。松橋さんは当時のことを「自分で造ったキャンプ場ができて、うれしくてうれしくて、センターハウスで毎日お客さんと飲み会をしましたね」と振り返る。

キャンプ場のイメージは「大人の学校」。季節問わずキャンプを楽しめるようにと、センターハウスには屋内の炊事場を作ったり、それぞれの建物をすべて違うデザインにしたりと、あちこちにアイデアが散りばめられている。

センターハウス。宿泊者同士の交流の場として使われている。

松橋さんはキャンプ場運営の他にもスキーのレンタルや、地域の産業体験などさまざまな活動を展開している。サヒナという名前は草木の空間を作るという意味合いで、「草」という漢字をカタカナに分解し、くさかんむりを「サ」、真ん中の日はそのまま「ヒ」、下の「十」を「ナ」と読んだ、松橋さんの造語だ。「地に根を這わせて、ビジネスの草木を育て、テントの花を咲かせる」という理想をもとに考えられたものだ。

「キャンプをしてみたい!」と思ったとき、ハードルに感じてしまう道具の準備。一から揃えるのは大変だから、最近はレンタル用品の充実したキャンプ場が増えている。ニセコサヒナキャンプ場もそのひとつ。「手ぶらでキャンプセット」をレンタルすれば、テントも寝袋も用意せずキャンプができる。いつもの旅行グッズと、外遊びに使いたい小物を少し車に積んだら、憧れのキャンプに出発だ。

受付と売店がある管理棟。忘れ物をしても、ここで調達可能。

手ぶらでキャンプセット レンタル料7,000円

車を横付けできる、「カーサイト(2,850円)」を利用。

セット内容

  • テント、タープ各1張
  • シュラフ、マット各2組
  • テーブル1台
  • チェア2台
  • BBQコンロ1台
  • LEDランタン1個

キャンプの夜には火を熾そう

野外で過ごすひと晩、せっかくだから焚き火を楽しみたい。サヒナキャンプ場では、各サイトに焚き火炉を完備。薪を購入して、火を付けてみよう。現代の暮らしの中で、火に触れる機会は意外と少ないけれど、パチパチと薪の爆ぜる音を聞きながら焚き火を囲めば、心からほっと安らぎ、いつまでも炎を見つめていたくなる。

白樺の樹皮や新聞紙などよく燃えるものにマッチで火を付けて、最初は小枝からくべていく。火が小枝に移ったら、徐々に太い薪を燃やしていく。初めてだとなかなか上手くいかないかもしれないが、それもまた醍醐味。難しく考えず、ああでもない、こうでもないと没頭できる時間をこそ大切にしたい。

(取材時期 2018年4月15日)

この記事の掲載号

スロウな旅北海道 vol.6

北海道で暮らす私たちが思う「心豊かになれる旅」を提案。西北海道エリアを対象にした3泊4日のドライブルートやツアーの情報。パン屋や温泉、宿など旅の目的地として魅力的なスポットを紹介します。

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スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。