牧草馬車に揺られて〈スロウなツアー〉

ゴトンゴトンと揺れる馬車に揺られて、十勝の風景の中を進みます。手綱を握るのは、装蹄師の蛭川さん。幕別町虫類にあるノースポールステイブルで、現役を引退した競走馬たちと共に暮らしています。馬車があたりまえの移動手段として使われていた時代に思いを馳せてみてください。乗車時間は30分ほど。馬車を降りたら、サイロの中のギャラリーへ。蛭川千鶴子さんが描いた馬の絵を眺めてひと休み。

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牧草馬車に揺られて
時間 10:00~11:00
料金 大人6,000円/人、小学生4,000円/人、幼児無料
催行人数 1〜4名(中学生以上対象、乳幼児は保護者の同伴で可)
行程 牧場見学→牧草馬車体験(約30分)→サイロのギャラリー見学
予約はコチラ
 https://slow-life-hokkaido.com/ja/tour/horse-drawn-farm-cart-ride/
※冬期は馬そりも体験できます。

かつての十勝の暮らしに思いを馳せて

馬車を引いてくれたばん馬のモモ。

実際に馬車に乗りながら、当時の十勝や馬たちのことを教えてくれるのは、幕別町にあるノースポールステイブルの蛭川徹さんです。蛭川さんはここで装蹄師の仕事をしながら、現役を引退した競走馬をはじめとする馬たちと共に暮らしています。

馬たちは普段、放牧地でのびのびと過ごしていますが、蛭川さんが薪として使うための木を森から運んだり、時には畑を耕したり、自分のできることをして生活しています。馬車を引くことや、人を乗せて周辺の森を案内することも、ここでの仕事の一つなのです。

蛭川さんが馬やかつての十勝の暮らしについて話してくれます。

馬車を引いてくれるのは、ばん馬のモモ。大きな身体で逞しく、農道を進みます。敷き詰められた牧草のいい香りに包まれながら馬車に揺られれば、かつての十勝の暮らしが自然と思い浮かぶでしょう。 

蛭川さん家族の夢だった「サイロギャラリー」が完成したのは2019年のこと。サイロの窓からホースウォッチングをするのが、千鶴子さんの楽しみ。「絵の題材がいつも側にあるから、描きたいものがなくならない」と笑って話してくれました。

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スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。