オンネトーへ通った秋のこと。

おさんぽ日記 #3
歩いた場所 オンネトー東岸コース
日にち・天気 10月上旬の日曜日・晴れ
考えたこと 考えごとは、森ではできない

こんばんは。スロウ日和編集部のたつたかんなです。すっかり久しぶりのおさんぽ日記になってしまいました。前回も、10月に日記を書いていましたね。私はやっぱり、秋の森歩きが好きなようです。そして、秋の森を歩くと何か伝えたいことができてしまうようです。今年の秋は、道東の森をよく歩いていたのですが、中でもオンネトーの森が良くて、2週続けて通ってしまったほど。今日は、オンネトーの森を歩いた日の日記を書こうと思います。

アカエゾマツの葉に、湖面の光が反射していました。

オンネトーは、阿寒摩周国立公園の最西端に位置する湖です。見る場所や角度によって湖の色が変わることから「五色沼」と呼ばれていたり、「北海道三大秘湖」としても知られているそうです。晴れた日には、湖畔から雌阿寒岳(ここの山歩きも大好きです)と雄阿寒岳の姿を眺めることもできて、私が歩いた日もカメラを持って撮影を楽しんでいる人たちがいました。

湖を周遊できる遊歩道があるのですが、今回おさんぽしたのは、オンネトー東岸を周遊するコースの途中まで。秋の光を追いかけながら歩いてきました。

オンネトーの森を歩きたいなと思ったのは、ちょっと立ち止まりたくなったからです。今年の夏から秋の始まりまで、駆け抜けるように過ごしてしまって、気が付いたら秋の風が吹いていて。秋の風も、色も、ちゃんと味わいたい。ちゃんと足元を見つめて、今の自分と向き合ってみたい。そんな風に思ったとき、いつだったか歩いたオンネトーの森が頭に浮かびました。静かで、どこか凛としたあの森を、もう一度歩きに行こうと思いました。

でも、歩き始めてすぐに気が付いてしまいました。森を歩いているときって、あんまり考えごとはできないんですよね。「光がきれいだな」、「あの木のほうが紅葉が早いな」、「秋の森の匂いがするな」。一歩進むごとに光や音を見つけてしまって、なかなか前に進めませんし、余計な考えごとはほとんどできません。オンネトーの森を歩いている間、ただただ森のことを考えていたような気がします。

10月上旬、紅葉は市街地に比べてぐっと進んでいました。

目の前にある光や色や音だけで、頭も心も満たされる。その間、日頃抱えているあれこれは一旦手放して。おさんぽで何かが解決することはありませんが、頭も心も満たされている自分に気が付けることは、なんだか良いことだなと思いました。森から帰ってきて日にちが経った今も、目を閉じれば、あの日の光と風を思い出すことができます。

そうでした。オンネトー周辺は電波が悪く、私の携帯電話は圏外になります。それがかえって良いなと思って、通っていたのでした。森を出た後は、野中温泉で温まってから家へ帰りました。釘を1本も使わない総トドマツ造りの温泉、森歩きの後にしみじみ浸かるのに最適です。

そろそろ、オンネトーの森の広葉樹は葉を落としている頃でしょうか。これから北海道には、深く長い冬がやって来ます。森がたくさんの色であふれる秋も、真っ白な雪で包まれる冬も、どちらも大好きです。

テキスト(取材時期 2016年2月)

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スロウ日和編集部

北海道の植物(ハーブ)の力を取り入れる暮らしについては、特集「北国に育つ植物のちから」でもたっぷりご紹介しています!

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northernstyle スロウ vol.46
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この記事を書いた人

立田栞那

立田栞那

花のまち、東神楽町生まれ。スロウの編集とSlow Life HOKKAIDOのツアー担当。大切にしているのは、「できるだけそのまま書くこと」。パンを持って森へ行くのが休日の楽しみ。