浦幌町の”ここにしかない価値”を創造する、カフェ兼シェアオフィス 

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自分たちがやりたいこと、つくりたいものを、みんなでカタチにする場所。それが、TOKOMURO Lab。廃校になった小学校を舞台に、イベントやワークショップを開催するほか、スペースのレンタルも行っています。2018年には、カフェ「TOKOMURO Cafe」がオープン。町内外、多くの人が交流する場として、地域での存在感を増しています。

Shop Data

TOKOMURO Cafe
住所 浦幌町字常室51-1
電話番号 015-578-7580
営業時間 ランチ11:30~15:00/カフェ15:00~17:00
定休日 土・日曜のみ営業
URL https://tokomuro-lab.com
TOKOMURO LAB.のこと シェアオフィス「TOKOMURO LAB.」は、サテライトオフィスとしても使えます。

たくさんの気づきを経て、たどり着いた場所

浦幌町のコミュニティスペース、トコムロラボのテーマは「つくろう、これからのわたし」。廃校となった旧常室(とこむろ)小学校を再活用しようと、事業が動き出したのは2015年。サテライトオフィス、コワーキングスペースができ、2018年にはカフェがオープン。ラボの管理とカフェ運営を担うのは、町に移住して株式会社KIZKI(キズキ)を立ち上げた三村直輝さんだ。

広島県出身。大学卒業後に入社した大手企業を半年で退社した。「そこに就職したのは、『周りから認められたい』という気持ちからでした」と、今は穏やかな表情で振り返る。その後参加した、あるNPO法人主催の農業体験で重大な気づきを得た。「人ってこんなに温かいんだ。自分も、人と人をつなぐ仕事をしたい」。そして徳島県の地域マネジメント会社に入社。そこが、旧常室小学校の活用事業を委託されていた会社だった。

「入社半年で浦幌に来ました」。 身近に触れられる自然、おいしい食材を生産してくれる一次生産者、地域愛を育む学校教育。時に背中を支え、時に叱ってくれる温かい人たちの存在。三村さんはそんな人たちと一緒に浦幌町で暮らしながら、絆を深めていったのだ。

人の心や季節感。温度を感じられるカフェ

カフェオープンにあたっては、町民と一緒に廊下の壁を塗り直し、剥がした床材を裏返して磨き上げてテーブルの天板を作った。壁沿いにあるコンクリートの椅子の表面にあしらわれた小石は、近くの川で子どもたちが拾ったもの。メニュー表には、町内の農家や漁師、ハンターの名前が並ぶ。カウンターは地元産のカラマツで仕立てた。

「カフェのテーマは〝温度〟です。人の温もりとか、四季折々の浦幌の空気を感じてもらえたら」。カフェができたことで、より多くの人がトコムロラボを訪れるきっかけとなっている実感があると話す。

今後は廊下に書籍を並べるなど、「〝気づき〟を得られる場所にしたい」。自らとラボの役割を、「ハブ(つなぎ役)」と称する三村さん。トコムロカフェは、それを体現する場所だ。

(取材時期 2020年2月25日)

この記事の掲載号

northernstyle スロウ vol.62
「森に教わる未来の暮らし」

北海道の木で家を造れるか?森とのつながりと循環という観点から、北海道各地にいる「住環境」の作り手たちに会いに行く。

この記事を書いた人

家入明日美

家入明日美

火の国・熊本出身。野生動物の勉強がしたくて北海道へ移住し、自然のことを伝えたくてスロウ編集部に入る。馬とナキウサギ、やんちゃな飼い猫と怒髪天が心のオアシス。