食べて、本当のおいしさを知って、買えるお店〈ウミネコマーケット〉

ウミネコマーケットは、フェアトレードや素材にこだわられてつくられた商品を販売する場所でもあります。カフェを始めたのは、「いくら口で説明しても、食べてもらわないとわからないと思うから」。食べて、おいしさを感じたなら、店内にある雑貨スペースの商品を手に取り、購入することも可能です。イベントやフェアも頻繁に開催されているので、オホーツク方面にお出かけの際はぜひチェックしてみてくださいね。(取材時期/2018年7月)

Shop Data

ウミネコマーケット
住所 斜里町港町1
電話番号 0152-26-7015
営業時間 10:30~18:30(金・土曜は~22:00)
定休日 水曜
URL https://www.instagram.com/uminekomarket/

店内にずらりと並ぶこだわりの商品

本当のおいしさ、心地良いと感じたものの良さを、食べて実感してほしい

斜里駅から歩いて2分。複合テナントの一角にある扉を開けると、常連客と朗らかに談笑する店主の田中優子さんがいた。次に目に入ったのは、カウンター席の後ろにずらっと並ぶオーガニックやフェアトレード商品。斜里に馴染みのある動物「ウミネコ」と、商品を売る市場「マーケット」という意味を表した店名、ウミネコマーケット。オーガニックやフェアトレードの商品に関心がなくても、ここで田中さんの料理を食べることによってそのおいしさに気づく人も多いのだとか。

「もともと、カフェを開くことが目的ではなかったんです」。田中さんは、開店までのストーリーをゆっくりと話し始めた。しばらく考えて出てきた言葉は、「カフェはあくまで手段かな」というもの。

気に入ったものを購入できるのもウミネコマーケットの良いところ。

田中さんが「食べ物」について真剣に考え始めたのは、父の病気がきっかけだった。食が体に及ぼす影響を調べるうち、出合ったのがオーガニックの商品。「オーガニックだから惹かれたというよりも、おいしいと感じるものが結果的にオーガニックだった」のだそう。自分がおいしいと感じたものの良さを伝えたい。その時、考えついたのが商品を実際に手に取り、食べられる場所を作るということ。「いくら口で説明しても、食べてもらわないとわからないと思うから」。田中さんがカフェを手段と捉えているのは、カフェを通して伝えたい想いがあってのことなのだ。

料理に使う材料は、「なるべく道産の、想いのある生産者から取り寄せたもの」を使用。旬の野菜のさまざまな食べ方を提供するため、メニューは週替わり。食べてみておいしいと感じたものは、その場で購入することもできる。

取材からの帰り道、フェアトレード商品のバナナを使用したスコーンを口にしてみる。素朴な味のスコーンは、噛みしめるほど甘く、心に満ちてくるおいしさを感じた。「何事もちょっとずつ、ちょっとずつ」と言っていた田中さんの言葉が、斜里の夕日と共に心に染み渡る。

田中優子さん

「スロウ日和をみた」で、お食事を召し上がりのお客様限定でフェアトレード コーヒーor有機紅茶をサービスします♪

この記事の掲載号

northernstyle スロウ vol.56
「深呼吸する旅へ」

スロウ編集部が、「心から行きたいと思える旅のかたち」を模索。旅先で出合える「自己の変化」にも目を向けた。

この記事を書いた人

石田まき

石田まき

スロウ日和編集長。ライター兼カメラマン。初めて訪れた北海道で、空の広さに一目ぼれ。言葉と写真の両方でこの地の豊かさを伝えるため、九州から移住。ホタテが大好物。