編集者による偏愛商品を紹介する、「Hokkaido Report」のコーナーです。
まだまだ雪景色や寒い日がある北海道の3月。けれど、季節は着実に前へ進んでいます。コロナ禍から一年を迎えたこの春は、去年よりも少しだけ、身に着けるものを楽しむ余裕がありそうです。スロウ編集部からのコメントと共に、特集の内容を詳しく遡ってみましょう!
ブローチやアクセサリー、大好きです!
気軽に身に付けられるアクセサリー、中でもブローチが大好きで、ほとんど毎日襟元に付けている片山。「それカワイイですね」「北海道の作家さんですか?」など、ブローチがきっかけで話が弾むことも多々あって、私にとっては、コミュニケーションの面でも欠かせないファッションアイテムの一つになっています。木製、陶器、真鍮、ガラス、刺繍、レザー……。北海道の作家さんに限定してみても、愛らしいブローチはたくさんあります。コレクションの中からほんの一部、特にお気に入りの面々を紹介します。
作家の作品と日々を過ごす
しっかりイチから作られている作家の作品は、やはり長く使えます。市販品より少しだけ価格は高くなりますが、それだけにずっと愛着も湧くのです。日々使うものこそ、作家の作品を使っていきたい!これからもよろしくお願いします。
Brooch Data
コヅツミのマーガレットのブローチ 2,000円
シンプルなところが使いやすくて、ついつい登場回数が多くなってしまいます。黒やグレー系の洋服を選ぶことが多いので、柔らかな生成り色が良く映えるんです。特に冬用のウールのコートやマフラーにはピッタリ。2-3月頃、北海道はまだまだ雪深いですが、一足先に春を意識して身に付けています。
薄いレザーでできているのですが、パッと見、どんな素材でできているのか不思議に見えるらしく、よく「それ何でできてるの?」と聞かれます。
同じくリース型のクローバーのブローチもおすすめです!
素朴な花こそ、素敵なモチーフに
コヅツミの松田さんが作るのは、画用紙ほどの薄さの白い革を使った、立体的な花。菜の花、シロツメクサ、ビオラ、マーガレット、クローバー…。親しみやすい花が多いのは、松田さん自身、身近にある「派手ではない」花が好きだから。あまりデフォルメはせず、色や形はできる限り本物に近く。もしくは本物のイメージを崩さないようなデザインを心がけているそうです。
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シミー書房の缶バッジとタネブローチ
シミー書房の岡部さんのイラストは、とにかくカワイイ!ゆるめな線と、ちょっとオトボケな感じの動物たちが、クスッと笑える世界を創り出しています。「この猫はどうしてパンを抱えてるのかな?」とか「水玉のズボンは実はパジャマなんじゃないか?」とか、考え始めると楽しい想像が止まりません。
もうひとつ、木製のヒマワリの種ブローチもお気に入り。「何をブローチにしたらいいかわからない」という岡部さんの「天然」が生み出す謎ブローチ、これからも注目していきたいです。
てづくりの面白さが伝わってくる作品
札幌市で、絵を描き、デザインしたものを、手製本して作品にしているシミ―書房の、新明史子さんと岡部亮さん。紙だけでなく、綴じる糸や、言葉やイラスト。すべての要素がひとつになって一冊の本ができるという本づくりへの熱い思いに、スロウ編集部はとても共感を抱いています。
イラストを描いているのは、岡部さん。スロウとコラボして、文房具も商品化しました。
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闇月創房の真鍮のこぞうブローチ 3,850円
スロウの10周年を記念して、闇月創房の逸見さんが作ってくれた「こぞう」。雑誌のイメージキャラクターです。かなり使い込んでるので傷やくすみがありますが、真鍮だとそれも味わいに見えるから不思議。
こんなに小さいのに、お腹の部分にポッコリ丸みが付けられていて、そんなマニアックなこだわりが愛おしいです。薄手の服に付けると、頭が重くて逆立ちしてしまいますが、それもこぞうのチャームポイントということで(笑)
さり気ない遊び心
「ふと気がつけば、何年も何十年も一緒にいる。そんな存在でありたい」。逸見茂樹さんの言葉です。真鍮は、5円玉にも使われている身近な素材で、変色しても磨くことで再び光り、一生を共に歩むことができる丈夫さを備えています。
金属なのに温かみがあって、カッコよさと可愛らしさが両立している。そんな作品、「こぞう」以外のラインナップの中では、小鳥のブローチがおすすめ。
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cupiporoのクマのブローチ
cupiporoの西野さんの作品は、どれもメルヘンチックで繊細。特にこのクマのシリーズは、毛の1本1本まで表現されていることにビックリ。手に取ってジー――ッと、いつまでも眺めていたくなります。
木製なので、軽くて身に付けやすいのも嬉しいポイント。最近は木彫り熊好きの方にお会いすることが多く、「それ何?!」と必ず食い付かれます。初めましての御挨拶代わりのコミュニケーションにも一役かってくれる、優秀なクマちゃんです。
動物たちとの暮らしを、マトリョーシカの中に
石狩市で、羊やヤギを飼いながらマトリョーシカを製作している、西野さん。子どもの頃から動物たちが身近にいる環境で育ちました。その暮らしを反映するように、作品にも長閑な自然や動物たちの姿が表現されています。
作品は全国のいくつかのセレクトショップで扱っているほか、公式SNSからオーダーを受け付ける時期もあります。
Bag Data
KONOMICHIのレザー×帆布トートバッグ15,180円
使い勝手が良いので、通勤用に使っています。日々結構ハードユースしていますが、きれいな形を保ってくれています。それはきっと、旗谷さんの技術力あってこそ。壊れたらお直ししてもらうのも楽しみに、安心して使っています。
北海道の風景みたいなスロウオリジナルカラー
持ち手、ボディ、底面の色の組み合わせは、すべてスロウオリジナル。上質な革と丈夫で軽い帆布の組み合わせ。A4サイズがすっきり納まる上に、たっぷり大きな内ポケットが4つも付いているので、ビジネスにもプライベートにも便利。男女問わず、手に持つ・腕に掛ける・肩に掛けるという3パターンの使い方が無理なくできるよう、持ち手の長さにもこだわりました。一つひとつ大切にミシンで仕上げますので、完全受注生産とさせていただきます。納期は平均2週間ほど。お出かけに持ちたいトートです。
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工房ameiroの白樺樹皮のショルダーバッグ30,800円
スロウからご注文の方には、小さなオーナメントをプレゼントしてくれますよ。白樺からいただいた材をできる限り余さず使いたいという思いから作られる、ameiroの定番アイテムです。白樺細工が盛んな地域では、お守りとして親しまれていたらしいと教えてもらいました。
しなやかで軽く、容量も申し分なし
「少しでも、消費するばかりの社会から変わっていけたら」。願いを込めて口にした嶋中さん。別の形に加工することで、その白樺が歩んできた時間と同じくらいの時間を共に過ごすことができます。最初は少し硬く感じても、次第に持ち主の手に馴染んで柔らかくなり、色も深くなってくるので、その変化も楽しんで。飴色になるまで、大切にじっくり、育ててください。
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