ツルツルの源泉と人の温もりに心惹かれて〈標茶温泉味幸園〉

「今日はどちらから?」、「帯広なんです。そちらは?」。脱衣場でたまたま居合わせた女性は、町外からよくこの温泉に通っているのだそう。「ここは泉質がすごくいいから、おすすめなの」。ふふふ、と気さくな笑顔。そんな何げない触れ合いが楽しくて、いつまでも冷めない温泉の温もりと共に、心がほっこり温まりました。ここは初対面の人どうしでも、すぐに「お湯仲間」になれる昔懐かしい風呂屋です。

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標茶温泉 味幸園
住所 標茶町オソツベツ原野下御卒別628
電話番号 0154-85-2482
営業時間 10:00〜21:00(受付~20:00)
定休日 木曜
日帰り入浴 大人500円、子ども200円、幼児100円

後藤とみ江さん。味幸園を訪れるさまざまな人とのささやかな交流が、何よりの楽しみなのだそう。

「熱くって、10分で上がるお客さんもいるの」

30年以上前から多くの人の心と身体を癒やしてきた。その間、源泉が枯れて新しく掘り直したり、地震の影響で泉質が変わるなどの出来事もあった。「釧路沖地震の影響で塩分がなくなって、ツルツル感がアップしたんですよ。掃除をしても、床はすーぐツルツル」。話してくれたのは、ここで20年以上勤めている後藤とみ江さん。源泉100%の味幸園は、「道東で一番の天然温泉」と胸を張る。肌に良いという評判が口コミで広がって、湯治を目的に訪れる人もいるそうだ。

長く勤めているだけに、常連客ともすっかり打ち解けたもの。毎年決まった時期に道外から訪れる客には、「母さん、今年も来たゾ」と声をかけられる。「いつでも笑顔でお客さんを迎えることを大事にしています」。とみ江さんの包み込むような笑顔に会うために、ここを訪れる人はきっと多いに違いない。

(取材時期 2019年4月1日)

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スロウな旅北海道⑨

北海道で暮らす私たちが思う「心豊かになれる旅」を提案。東北海道エリアを対象にした3泊4日のドライブルートやカニ祭りなどのイベント情報。パン屋や温泉、宿など旅の目的地として魅力的なスポットを紹介します。

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スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。