小さくも心ときめくモノとの出合い〈ironowa〉

七飯町の市街地に、2020年の5月にオープンした小さな雑貨屋。オーナーの大山奈都美さんは、七飯町出身。道内の雑貨屋で働いたり、自らハンドメイドの作品を手がけたり。大好きな雑貨への思いを胸に、念願だった“自分のお店”をオープンさせました。扉を開けると、そこは心ときめく可愛いものでいっぱい。札幌の作家の作品を中心に、自分へのご褒美や贈りものにぴったりな雑貨たちが並びます。

Shop Data

ironowa
住所 七飯町本町8丁目
営業時間 11:00~17:00
定休日 不定休
URL Instagram:@natumibbxx

ショップカード イラストは店主の息子作
※営業日はInstagramから確認を。

お店があるのは、道道264号線沿い。迷った時はInstagramからDMを。

七飯町にオープンした雑貨屋さんへ

小さな木のカトラリーや食器、キャンドルやアクセサリーが並ぶ隣で、「昔から、雑貨が大好きだったんです」と話してくれるのは、大山奈都美(なつみ)さん。明るく笑うその表情からも、“大好き”という気持ちが伝わってくる。

店内をディスプレイ中の大山さん。気さくな雰囲気で迎えてくれた。

家族の仕事の関係で約8年間、地元の七飯町を離れて過ごした大山さん。20代の頃に函館の雑貨屋で働いていた頃、「いつか自分の店を持ちたい」という夢を抱くようになる。再び家族と共に七飯町へ戻り、自宅の隣でironowaをスタートさせたのは、2020年5月のことだ。

冬にぴったりな羊毛のタペストリーは、札幌のpatit moutonの作品。

店内に並ぶ雑貨は、札幌在住の作家の作品が中心で、カトラリーやレターセット、消しゴムハンコなど、日常で使いやすく手の届きやすい価格帯のものも多いのがうれしいところ。Instagramの投稿によく登場するどんぐり帽子は、大山さんの手づくりで、オーダーも受けているそう。取材中に来店した女性も、贈り物用に子ども用のどんぐり帽子をオーダーしていた。

ironowaがオープンして、もうすぐ半年。「地元に戻って来られたことも、夢だったお店を始められたことも、うれしくて」。キラキラしたオーナメントの光とお揃いの笑顔で、大山さんは話す。「小さい頃は、地元って『なんにもないな』って思っていました。でも今はここが好きだし、地元の人が散歩の途中に寄ってくれたり、日常の中で新しい楽しみにしてくれたり。そういう一つひとつが、やっぱりうれしいですよね」。

何げない日常に、彩りを

取材中も代わる代わる地元の人が訪れては、それぞれお気に入りを見つけて、大山さんと楽しげに話して帰っていく。みんな、心から楽しそうだ。楽しげな雰囲気の中、店内を見ているうちに、私もひとつお気に入りに出合ってしまった。葉っぱのモチーフがあしらわれた黄色いマグカップ。こんな一期一会の出合いこそが、雑貨屋めぐりの醍醐味だなぁとうれしくなる。

ブローチやアクセサリーなどは、ラインアップも豊富で迷ってしまう。

カトラリーやアクセサリー、キャンドルに小さなうつわ。手にとるだけでうれしくなったり、ほっとしたり。お気に入りを見つけた時の、ときめきやわくわく。生活に必要不可欠ではないかもしれないけれど、こんなにも気持ちを温めてくれる。

最後に、ironowaという店名の由来について、大山さんに尋ねてみた。「元々虹が好きだったので、何か色にまつわる名前がいいなぁとぼんやり思っていて。ある日、カラフルなどんぐり帽子を作った時、“色の輪ができた”って思ったのがきっかけで、決めました」。

「小さな店だから躊躇ってしまうかもしれないけど…、気軽に散歩の途中にでも、寄ってもらえたら」。もし、いつもの散歩道にこんなお店ができたなら。何げない日常を彩る色がまた一つ増えて、きっと心が弾むだろう。うれしさや喜び、ときめきやわくわく。訪れた人々の心には、たくさんの明るい色の輪が広がっていくだろう。

この記事を書いた人

立田栞那

立田栞那

花のまち、東神楽町生まれ。スロウの編集とSlow Life HOKKAIDOのツアー担当。大切にしているのは、「できるだけそのまま書くこと」。パンを持って森へ行くのが休日の楽しみ。