支笏湖を愛する店主が営む、身体に優しいカフェ 〈ペンネンノルデ〉 

支笏湖畔に店を構えるペンネンノルデ。店主の安部さや子さんが「暮らしながら働く」という理想の暮らしを求めて始めた、軽食やコーヒー、読書が楽しめるカフェです。看板メニューは、素材選びからこだわって作られたずっしりと重みのあるマフィン。種類も豊富で、思わず目移り。大きく口を開けてかぶりつくと、おいしさと満足感でお腹も心も満たされます。(取材時期2022年9月)

Shop Data

ペンネンノルデ
住所 千歳市支笏湖温泉17
電話番号 0123-25-4020
営業時間 10:00~17:00
定休日 不定休
Instagram @pennennolde

使う素材にとことんこだわったマフィン

ずっしりと重みを感じられる、卵やバター不使用のマフィン。上にはクリームチーズやつぶあんなどの具材がたっぷり。大きく口を開けてかぶりつくと、おいしさと満足感でいっぱいになる。「あれも、これも」と気づけば5個も買ってしまっていた。

支笏湖にやって来てから、シラカバ花粉症を発症した店主の安部さや子さん。食生活を見直していくうちに生まれたのが、今のマフィンだった。「自分の身体を考えて、何を食べて育ったかわからない動物性の材料ではなく、植物性の材料で作ってみようと思いました」。幸い、花粉症は1年で改善。現在は、餌まで追える牛乳を使うなど、動物性の食材も含めてトレーサビリティを徹底している。「お客さんにはしっかりと情報を伝えて、その上で選んでもらいたい」とさや子さんは言う。

安部さや子さんと夫の怜さん。怜さんはカヌー ガイドをしながら、カフェを手伝っている。

釧路町出身。一度は中標津町で会社員になったものの、「お店をやりたい」と、飲食業の経験を積むためにニセコエリアへ。ピザやパン、うどんなどの店で学んだ。10年ほど経った頃、「日々暮らす場所で働きたい」という思いを胸に支笏湖へ。店を営むことを条件に、居住することができた。山々が対岸にそびえ、景色のバランスが良い支笏湖。「ずっと見ていられる」とさや子さん。休みの日は周辺で山登りやカヌーを楽しむなど、湖畔暮らしを満喫している。

店を「お気に入りの本を広める場」にしたい

これから力を入れていきたいのが、書籍。「ZINEを中心に、一般的な書店にはなかなか置いてない本を取り扱いたい」。本好きのさや子さん。ペンネンノルデの本棚には、植物や料理の本の中に、クマの生態を研究する本があったりする。イラスト作家の安達茉莉子さんなどさや子さんが「もっと多くの人に読んでもらいたい」と思う本を取り扱う。独特のセンスを持つさや子さんが選ぶ本。ずらりと並ぶのが楽しみだ。支笏湖畔でマフィンと本を片手に過ごす休日。穏やかで充足感に満ちた日となるだろう。

安部さや子さん

マフィンは常時10種類ほどを揃えています。秋冬は、かぼちゃマフィンとキャロットケーキが人気です!

この記事の掲載号

northernstyle スロウ vol.73
「巡る道具、巡る記憶」

大切に受け継がれる古道具と、それにまつわるもの。それらを今、そして未来に残し伝える意味や思いに考えを巡らせる。

この記事を書いた人

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猿渡亜美

剣山がきれいに見える十勝の山奥で、牛と猫とキツネと一緒に育ちました。やると決めたらグングン進んでいくタイプ。明治以降の歴史や伝統に心を揺さぶられ続けています。