世界を旅して、辿り着いたこの場所で作るカレー 〈レストラン モレーナ〉

下川町の、少し町はずれ。離農跡地をレストランへと改装し、カレー屋を営むモレーナがあります。店主の栗岩さんは、かつて世界中を放浪した生粋の旅人です。そんな彼が安住の地に選んだ下川町でいただく、香り豊かなおいしいカレー。そのおいしさには、栗岩さんが重ねてきた異国の日々での豊かな思い出が、エッセンスとなって加わっていることでしょう。

Shop Data

レストランモレーナ
住所 上川郡下川町北町309
電話番号 01655-4-4110
営業時間 11:0~17:00
定休日 不定休(おおむね月曜日)

キャプション

すべてを手づくりで、作り上げてきた場所

下川町の離農跡地にある赤い屋根の「モレーナ」は、北インドの家庭料理が味わえる、なんともスロウなカフェ。もとは農家の一軒家を改装したというだけあって、よく見るとふすまがはまっていたであろう空間や、押し入れをアレンジしたのであろう棚が、DIYによってそれなりにカフェ然としているところがおもしろい。さりげなく壁に掛けられた絵にも興味を惹かれるところだ。


ここの料理の醍醐味は、スロウな料理とくつろぎと、オーナーの栗岩さんの旅ばなし。47歳でここ下川町にやって来て、モレーナを始めてかれこれ10年(掲載時)という栗岩英彦さんは、もともと東京でサラリーマンをしていた。

30歳から旅人生を志し、インド、アフリカ、アフガニスタン、パキスタン、ヨーロッパ、南アフリカなど世界中を渡り歩くようになる。栗岩さんは、絵を描きたいから旅をする。スリルがあるから旅をする。ふらりふらりと各地を歩き、おもしろそうなところがあったら一ヶ月くらい滞在するというスタイルで、インドにはなんと1年くらいも居たという。

ここのスープカリー、これが実においしい。おいしいんだけどちゃんと体に良さそう、と思っていたら実は本当に体に良くて、野菜やハーブは可能なかぎり無農薬の自家農園から調達しているという。表の畑に出ていて来客に気付かない、なんてこともここではままあることだ。

さらに栗岩さんはちょっとしたミュージシャンでもある。モレーナに来て、もし運がよければ、彼がスペインのアンダルシアで覚えてきたというフラメンコギターを聞くことができるかもしれない。世界中の空気に触れてきた人だからこそプロデュースできる時間が、ここにはゆったりと流れていた。

(取材時期 2006年4月)

この記事の掲載号

スロウなカフェを訪ねて vol.1

 大自然に溶け込む郊外型のカフェを中心に20件をご紹介。 写真集としても、ドライブのお供としても使える一冊です。 

この記事を書いた人

スロウ日和編集部

スロウ日和編集部

好みも、趣味もそれぞれの編集部メンバー。共通しているのは、北海道が大好きだという思いです。北海道中を走り回って見つけた、とっておきの寄り道情報をおすそ分けしていきます。